11月から特にばたばたしてきて、12月は師走の言葉通り、なんだかせわしい毎日でなかなか更新できませんでした。
毎年開催されるパリフォトは、ここ数年写真の世界では一番活気のあるフェアだそうです。というのは、この時期パリではフェアだけでなく、パリ全体が写真月間で多くの画廊が写真作品を展示し、盛り上がるのでしょう。写真好きのコレクターや各国のキュレータなどが必ず足を運びます。
マイアミのように、パリフォトを中心としてその周辺でも小さい規模のフェアも開催されているようです。大手メディアも取材してテレビ、新聞で紹介します。
9月末から10月に東京で開催されていたTOKYO PHOTOに山本の取り扱い画廊、パリのCAMERA OBSCURAが招待されて展示ブースを出したのですが、オーナーは、メディア取材があまりなく、テレビや新聞での記事が何も出ないことにビックリしていました。
日本でアートとしての写真、オリジナルプリントの売買が根付くのは、かなり困難なことであるのか....と改めてタメイキをついています。日本は表向きは民主主義ということになっていますが、実は”世界で唯一成功した社会主義の例”と言われています。ということは格差を嫌う、という事です。欧米では格差社会が厳然として基本になっています。その格差社会においての人々のコミュニケーションや資産保全のツールとしてアートがなくてはならない存在なのです。どちらが良い悪いという話しではなく、そんな社会の仕組みや人々の意識の違いがあるので、日本でアート市場が確立されないのは当然といえば当然だと思います。(アーティストにとっては辛い!!)
パリフォトでU.S.のJACKSON FINE ART が10年以上前から出展して山本作品を紹介してくれたのがきっかけで、山本作品がヨーロッパのお客さんの眼にとまり、広がって行きました。パリフォト様様、JACKSON FINE ARTに感謝!という感じです。
今年は、U.S.の画廊3カ所とヨーロッパの画廊2カ所が山本作品をプレゼンしてくれました。昨年はそれほど売り上げが伸びなかったのですが、今年はうってかわって、良い感じでした。春のバーゼルフェアで展示された、という効果なのでしょうか?
代理人の恵理さんが画廊との打ち合わせも有ったので、行ってきてくれました。
場所はグランパレ、エントランスからして素敵です。

天井高がいいですね。

CAMERA OBSCURAのブースはいつも混み混みだったそうです。
オーナーのDIDIERさんはヘトヘトになってしまったそう......


アントワープのFIFTY ONE とN.Y.のYANCEY RICHARDSONのブース


日本のいくつかの画廊もブースを出していて、TORO NASUでは松江さんの個展!すごいですね!
作品も堂々としています。
今、日本人の40代の写真家では、一番ノッている人ではないか、と思います。